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御挨拶

“夢を実現する”ことが日本特殊研砥の存在理由

日本特殊研砥株式会社
代表取締役 社長  堀江 南太郎


 人は私のことを“バク”と呼びます。
 あの夢を食うといわれる動物“獏”です。

 考えてみると、創業者である私の祖父「堀江友廣」が日本特殊研砥を創業するきっかけになったPVA砥石の発明も世界の夢を食ったようなものでした。
 「何とかして、柔らかくてもよく切れる砥石はできないものか?」という夢を抱いて、研究開発に取り組んだわけです。

 「砥石に最も大切なのは気孔だ。もし樹脂を発泡させて気孔をつくり、
  砥粒を混合させればスポンジ状の砥石ができるかもしれない」

 この発想から世界初の弾性砥石――創りたくても創れないといわれてきた“軟らかい”砥石――が生まれたのです。
 これを特許に出しますと、通産省現:経済産業省の機械試験場で、『夢の砥石ができた』と大騒ぎになったという次第です。

 夢を食べるということは、常に未来を見つめることだと思います。PVA砥石は『注目発明』の選定を受けましたが、これが工業界で活用され始めたのは特許申請後10余年を経てからです。PVA砥石は現実の工業界のはるか先を歩いていたことになります。

 元来、砥石というものは砥粒と接着剤と気孔の3要素でつくることができます。非常に単純な構造だけに、かえって奥行きが深いのです。“物を磨く”歴史は石器時代からあり、砥石の形状の変化、用途の拡大をたどりながら、現代まで存続し、さらに進歩しようとしています。この時間の風化作業に耐えてきたことを考えても、砥石を利用した”磨く”という作業の重要性と奥行きの深さを理解できるでしょう。
 だからこそ、当社が砥石にすべてを賭ける以上、常に先を読んだ研究開発が必要であり、『一周早いランナー』になることが求められるのです。
 現実の後を追随していたのでは、現代に取り残されるだけです。『工業界を一周リードすること』が当社のモットーだと考えています。
 「こうなれば……」という夢は、「何故できないのか?」という疑問になり、その疑問と出会うたびに、当社は成長してきました。

 先に書いた通り、砥石というのは3つの要素の複合技術で成り立っています。必ず、新しい砥石を実現させてみせるという信念さえあれば、3要素を徹底的に検討していく過程で、解決策が見出せます。
 FBB砥石・UB砥石・PVA-WP砥石なども、産業界の「何故磨けないのか?」という疑問に応えて開発したものです。これらの砥石もこれから本格的な出番を迎えるわけです。疑問符を消していけば、その背後から大きな需要が現れてきます。

 “夢を実現する”これが日本特殊研砥の存在理由であり、この意味を噛みしめるとき、私は“獏”と呼ばれることに大きな誇りを感じるのです。

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